栃木県足尾町にかつて足尾銅山という採掘精錬場があって栄えていました。
精錬工程で排出される、鉱毒と排煙により付近の山々はハゲ山と化し、
現在でも元の姿に戻ることもなく、悲惨な姿をさらけ出しています。
小学校の社会の教科書にも出てきた日本最古の公害被害の足尾鉱毒事件です。
調べてみると、銅山の歴史は非常に古く、江戸時代に開鉱して寛永通宝を鋳造していたのは足尾銅山だということです。それから1973年閉鉱までの360年余りにわたって銅の生産を続けた...つまり公害を出し続けていたワケです。
先日、そんな歴史を持つ足尾へ行ってきました。
今も自然に再生できないでいる、ハゲ山たちに植樹をして
山を復活させようというボランティアに参加してきたのです。
山を元に戻すという話もステキですが、社会の教科書にも掲載されていた
本物の足尾銅山の風景を見てみたいという好奇心もありました。
朝10時過ぎから山を登り始め階段を800段程度上って、コナラらしき苗木を
三本ばかり植えてきました。ハゲ山の為、振り返ると遮るものも無く眼下に
足尾の町が広がっていて、その中には教科書に載っていた写真、
あの不気味で象徴的な煙突もありました。
このハゲ山に囲まれた町を高い位置から眺めていると
過去の人間たちが360年の間、犯してきた過ちをヒシヒシと感じました。
自分の植えた苗木がウマく育ってくれるといいな...
そう思いながら帰途に着いたのでした。
▼下の写真をクリックすると足尾の町周辺をパノラマで見ることができます。

Comments